Visual Studio2013のNuGet機能を用いて、C++版のOpenCV3.0を簡単にインストールする方法を紹介します。
2015年07月23日17:12
VS2013にOpenCV3.0を簡単インストール(Nuget)
OpenCVとは
OpenCVとは、オープンソースの画像処理ライブラリです。
今回は2015年6月のリリースされた最新版(3.0.0)をVisual Studioで簡単にインストールする方法を紹介します。
インストールにはNugetという機能を使います。これは外部ライブラリを簡単にインストールできる便利なツールで、「パス/リンクの設定」といった大変な作業を自動で行ってくれます。
NuGetでOpenCVをインストール
この記事では、「Visual Studio2013」が既にインストールされている状態から説明します。
1. 新規プロジェクトの作成
Visual Studio2013を起動し、メニューバーから「ファイル」→「新規作成」→「プロジェクト」を選択してください。

2.Win32コンソールアプリケーションの選択
テンプレートから「Visual C++」→「Win32」→「Win32コンソールアプリケーション Visual C++」を選択してください
「名前」欄に好きなプロジェクト名(下の画像ではcvtest)を入れて「OK」を選択してください。

3.Win32アプリケーションウィザードの設定
「アプリケーションの設定」を選択し、「空のプロジェクト」にチェックを入れて「完了」を選択してください。

すると、新しいプロジェクトが作成されます。
4.NuGet パッケージの管理を開く
「プロジェクト」を右クリックして「NuGet パッケージの管理」を選択してください。

5.OpenCVパッケージの検索
「NuGet パッケージの管理」が出てくるので、右上の検索バーで「opencv3」と入力してください。
すると、画面中央の一番上にOpenCV3.0のパッケージが出てくるので「インストール」ボタンを押してください。

下画像のようにインストールが開始されますので、終わるまで待ちましょう。

6.ソースファイルの追加
「ソリューションエクスプローラー」から「ソース ファイル」を右クリックし、「追加」→「新しい項目」を選択してください。

7.ソースコードの追加(続き)
「Visual C++」→「C++ファイル」を選択し、「名前」にソースコードのファイル名(今回はmain.cpp)を入力して「追加」ボタンを押してください。

以上でインストール作業は終了です。
コンパイルと実行方法
ソースコードを「main.cpp」に書き込んでください。
メニューバーの「ビルド」→「ソリューションのビルド」を選択してください。
ビルドが完了したら「デバッグ」→「デバッグなしで開始」を選択してください。

無事にプログラムが実行されたらOpenCVのインストール3.0と実行が成功しています。